最後の砦として、品質を守る。

身体と目、全身を使って責任を果たす。

建築設計から製造業に転職し、派遣社員として佐賀シューズに入社。そこで出会った仲間たちのあたたかさに惹かれ、正社員として歩み始めました。今は、車のシートカバーの「検査」を担当しています。検査工程は、製品が世に出る直前の最後の砦。もし、不良があればここで食い止めなければなりません。表面に傷や異物がないか、縫製に乱れがないか、一点一点目を凝らして確かめます。250点以上を検査する毎日でも、集中力を切らさないこと。引っ張り検査で耐久性を確かめ、縫い目ひとつひとつにも検査担当として責任を持つ。未然に不具合を防ぎ、品質を守ることが、自分の仕事です。丁寧に、正確に。特に仕様変更がある際には、変更点を把握することが求められます。

仲間たちと連携しながら、確実に。

検査の担当は、何も起きないことがやりがいなんです。何ごともなく一日を終えたとき、小さな達成感が胸に灯ります。「今日も守れた」という静かな誇りが、次の日への力になります。もし、万が一、不良を発見した際には、工場全体へフィードバックし、同じミスが起きないように全員で取り組みます。
工場内は、冷暖房が完備され、働きやすい環境が整っています。それも、仕事に励める大きな支えです。休みの日には趣味のキャンプでリフレッシュし、また新しい一週間へ。焦らず、慣れに甘えず、一日一日を大切に。検査という静かな仕事の中に、確かな自分の成長を感じています。