社員インタビュー








高校では情報処理科に在籍していました。将来は事務職かな、と思っていたんです。でも、吹奏楽部の定期演奏会で、自分の衣装を自分たちで作るという経験があって。ホルンの練習の合間にミシンを使い、形になっていく過程が楽しくてたまらなかった。
演奏会当日、袖を通した瞬間、「あ、自分は“作る”のが好きなんだ」と初めて気づきました。その様子を見ていた担任の先生が「モノづくりの会社があるよ」と勧めてくれたのが、佐賀シューズでした。
今は縫製担当として、平ミシンとステッチミシンの両方を使っています。平ミシンは縫製をするミシンのこと。一方、ステッチは装飾の縫い目をつくるミシン。
特にステッチは、縫い目の美しさが仕上がりに直結する重要な工程です。中でも印象に残っているのが、小物パーツ(車の肘掛け)のカバーのステッチを初めて任されたときのこと。カーブの角度が急で、最初はうまく縫えず、悔しい日々が続きました。
でも、上司と二人で工夫を重ねながら半年間練習を続け、ようやく形にできたときの達成感は、今も忘れられません。
今では新人に見本を見せたり、ちょっとした声かけをしたりする立場にもなりました。この会社のいいところは、困っていたら誰かが自然に手を差し伸べてくれるところ。自分が縫ったカバーが、誰かの車の中で使われている。そんな風に思いながら、今日もミシンに向かっています。
お問い合わせ